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       案内


現在、カムイワッカの露天風呂へは行けません。
「落石の危険がある」との理由で、沢を100mほど登ったところで通行止めになっていて、温泉の滝壺まで行くことができません。沢を100m登ることは可能ですが、温泉には入れません。

「日本一の秘湯」と言われた秘湯中の秘湯ですが、林野庁が「落石の危険がある」との理由から通行止めにしています。地元の人間としても大変残念で、落石防止工事をして何とか復活してほしいのですが、その気配はありません。ぜひ皆様からも林野庁や斜里町に要望の声をあげてください。

カムイワッカ露天風呂

カムイワッカ露天風呂は知床の代表的な観光ポイントで、シーズンには沢山の観光客がカムイワッカを目指します。あまりに有名なためか、露天風呂には入らないけれど「見てみたい」と見物にだけ行かれる方も大勢いらっしゃいます。
しかし、お客様のなかには、せっかく行ったけれど、露天風呂(滝壺)まで行かれずにガッカリとして戻ってこられる方も少なくありません。理由は、「あんなにすごいところだとは思っていなかった」とか「人があまりに多かったので温泉に入らなかった」、です。

と言うことで、カムイワッカ露天風呂について少し詳しくご案内いたします。

7月末から8月末頃までは車両規制のため一般車両は進入できません。規制の詳しいことは斜里町商工観光課HPをご覧ください。

 

k-1
登り口 ここから川の中を30〜40分歩きます

ウトロから車で約60分(うち、ダートが30分)行くと、道路とカムイワッカ川が交わっているところ、「橋」があります(バス停あり)。
露天風呂はこの川の上流にありますので、ここから歩いて川を上ります。

と言っても、ここは人工的な観光地ではなく、まったくの天然ですので、階段や登り道などはありません。
どうやって上るのかと言いますと、この橋から川におりて(左の写真)、川の水の中を(浅いところを)歩いて上ります。滝壺の露天風呂までだいたい片道30分くらいです。

ズボンを膝までまくり上げて、ピシャピシャと川の中や岩場を上ります。
滑って転んだり、岩場から落ちて怪我をする方がいらっしゃいますので注意してください。(たまに救急車で運ばれる人もいます)

30分ほど上ると滝壺があって、そこが温泉です。お湯と水が一つの滝壺に流れ込み、ちょうどいい温度になっています。
天然ですので更衣室などはありません。混浴です。
※一番上の滝壺の手前にかなり危険な急斜面があるため、ほとんどの人はその下の滝壺で入っています。怪我をしては損ですので、無理しないほうがいいですね。


アドバイス
シーズン中はかなり混雑しています。
岩場を登りますので、荷物はリュックなどで背負って、両手を使えるようにしてください。
水の中を歩きますので、膝まで濡れてもいい格好をしてください。
川底が滑りやすく、また、岩肌で怪我をすることがありますので、滑りにくくて足の裏が痛くないような履き物を用意してください。岩を登ったりしますので踏ん張りのきくものがいいです。
濡れてもよいスニーカーがあればそれでもかまいませんが、滑るものも多いので注意してください。
自分の靴下を2枚履きするという方法もありますが、途中で破れることがありますので予備を忘れずに。サンダルは踏ん張りがきかないのでお勧めできません。裸足でも無理ではありませんが、それなりの覚悟を。

適当な履き物がない方はボンズホームでカムイワッカ用のわらじ滑り止め付きソックスを売っていますのでお勧めします。
わらじは渓流釣りでも使われている優れ物で、今ではカムイワッカの
定番になってしまいました。使っている人が多いのが、何より優れ物の証です。わらじなんてこんなことでもないと履く機会がないですから、ぜひ体験してみてください。使い終わったら記念に持って帰る人も多いです。硫黄分を含んでいるので「虫除け」や「魔除け」になるかも???
滑り止め付きソックスもわらじに劣らない性能です。

混浴で、人が多いこともあり、皆さん水着を着ています。
ただ更衣室等はありませんので、事前に下に着用して行って、帰りは各自苦労して着替えてこられるようです。
マイカーだと車の中で着替えられますが、そうでない人はちょっと困ります。
登り口の橋のところに簡易トイレがあり、ココで着替える方もいらっしゃいます。
帰りに知床五湖のトイレに寄って、着替える方もいらっしゃいます。(五湖でトイレしか利用しない場合は、
駐車料金をとられないように係りの人に事前に言って入ること)

7月末から8月末頃までは環境省と斜里町でマイカー規制を実施していますので、有料バスに乗り替えて行かなければなりません。この場合は車内で着替えることはできませんのでご注意ください。規制するのなら、せめて更衣室や荷物置き場くらい用意してくれるのが観光地の誠意だと思うのですが不親切ですね。
バスに更衣室をつけてくれると助かるのですが・・・

混雑を避けようと早朝から行く人もいますが、それでも結構混んでいるようです。
夕方に行く人は、日暮れまでには道路に戻るようにしてください。温泉に入っていて日が暮れてしまうと、真っ暗になって下りられなくなりますので注意してください。

知床五湖から先(約15キロ)はダートですので気を付けてください。夏は事故がしょっちゅう起きています。(以前、バイク屋さんのトラックが、転倒した1台のバイクを引き取りに行ったところ、7台も積んで帰ってきたということがありました)

車は、駐車場はありませんので皆さん路肩に止めていますが、時々、事故や車上荒らしが起きていますので用心してください。

やはりヒグマの生息地でときどき目撃されていますので、特に朝夕や人気の少ないとき、霧もようのときなどは用心してください。日中はまず心配いりません。(ここで熊の事故は未だかつて起きていません)


左の滝壺からさらにこの難所をクリアすると、
一番上の露天風呂にたどり着く。



水とお湯が滝になって流れ込み、丁度いい温度になっている。
何もかも「天然」の素晴らしい温泉です。(3月撮影)
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川の中を歩くので膝まで濡れてもよい格好で
k-3
岩肌なので足の裏を怪我しないように、滑らないように
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険しいところがあるので気を付けて
サンダルはやめたほうがいい

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沢登り4
今では定番になったわらじ。
渓流釣りでも使われているスグレモノだ。
こんなことでもないと履く機会ないよ!
記念に持って帰る人も多い。

k-6
露天風呂に入れば疲れも吹っ飛ぶ。
せっかく苦労して来たのだから、ゆっくりとこの素晴らしさを味わっていただきたい。
本当はこの上に滝壺(右下の写真)があるのだが、かなり危険なため、ほとんどの人はココで入浴している。
硫黄泉なので傷があるとヒリヒリする。時計やカメラは要注意。
10円玉を洗うと、どうなるか・・・


カムイワッカ露天風呂は観光地として有名ですが、ここは見る観光地ではなくて、温泉に入ってはじめてその素晴らしさが味わえるところだと私は思っています。スケジュールに余裕がある人はいいですが、温泉に入らないのに、わざわざ砂利道を往復2時間もかけていくのは、時間と労力が勿体ないように思います・・・

時々、このあたりで野営をしている人を見かけますが、私だったらヒグマが恐いので絶対にしません・・・


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