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雄シカと near miss
1) ウトロの町はずれの国道に野生の雄鹿があらわれ、観光
客が集まってきました。知床(ウトロ周辺)ではシカを見る
ことは珍しくなく、一度に数十頭以上見ることもざらです。2) 普通は人が近付くと逃げていくのですが、このときはあ
いにく道路ぎわが積雪でさえぎられていたために逃げること
ができなかったようです。
シカは警戒し興奮しているようです。3) カメラを持った観光客に威嚇をしているようです。普段
はあまり大きいとは感じませんが、間近で見ると驚くほど大
きいです。この角でやられたら、ひとたまりもありません。4) 今度は別の観光客に向かっていきます。シカも逃げ場が
ないので必死です。5) 突然、近くで見ていた観光客の車から犬が飛び出し、シ
カに向かっていきました。6)シカも黙ってはいません。 7) シカの反撃です。角が刺さらなかったのは運が良かったとしか言えません。これがもしさっきの観光客だったら、
大変なことになっていたでしょう。
普通、シカは人を襲うことはありません。しかし、絶対に安全とは限りません。
飼い犬だって噛みつくことがあります。人間に囲まれた野生のシカが、自分を守るために必死になるのは当たり前のこと
です。8)このあと雄シカは無事帰っていきました。お互い怪我がなかったのが幸いです。
犬や猫だって噛みつくことがあるのですから、キツネやシカやクマが人間に襲いかかっ
ても何も不思議ではありません。最近、知床では、必要以上に動物に近付いたり、キツネやシカにスナック菓子等のエサ
を与えたりする観光客を見かけます。(ヒグマに菓子を与えた観光客もいた)
幸いにも今のところ事故は起きていませんが、いつ事故が起きても不思議ではありませ
ん。(起きていないのが不思議)
また、事故はなくても、これらの行為は野生動物に悪い影響を及ぼしています。人間の不用意な行為によって、不幸な結果を招かないようにしたいものです。
このページの写真提供:読売新聞社 多田寛司さん
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